学問村のすみっこより | fDtD    

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学問村のすみっこより

巷で何やら騒ぎになっていますが、私が出している一次創作小説は学術的に必要であれば利用・引用されて何ら問題ありません(*⁰▿⁰*)/
よって、これを受けて投稿済みの小説の公開範囲を変更することはないです。

ネット上に何かをアップする自由を享受するということは、その瞬間にアップしたものに対する責任を負うということです。
個人サイトだろうが、pixivだろうが、twitterだろうが、その責任を免れられる場所なんてないと思ってます。
引用され批判される可能性なんて当たり前だし、批判的コメントや誹謗中傷のようなコメントを受け取った経験がある書き手は、私も含め多くいるはずです。
このアマチュア創作の界隈で通常それがなされず、好意的なコメントばかりいただけているのは、ひとえに読者の方がそのような倫理規範に則った行動をしてくださっているからにすぎません。
ネガティブな感想を言ってはいけないルールなんてどこにもないのに、それをマナーとして振舞ってくださるのは、本当にありがたいことです.˚‧º·(´∩ω∩`)‧º·˚
しかしそうやって配慮してもらえる環境が当たり前だと思ってしまうのはよくないですね。
ネットに著作物を発表する以上、「アマチュアだから・趣味だから」何か特別扱いされることなんてないのです(´-﹏-`;)

ネットには様々なリスクがある中、無関係の人に見られたらマジで恥ずかしいと思う二次創作エロは、個人サイトで審査の厳しいパス申請制にして、確率0ではないけどなるべく低リスクにしてあります(ρω-。)
このご時世にまだパス申請ー?って言われても自衛のためなので(๑•﹏•)

一方このサイト、トップは全く検索避けなどしておらず、小説やブログがある内部のみ「同姓同名の男の子がうっかり検索で飛んできたら少し申し訳ないかな」「版権の萌え話もするからな」程度の軽い気持ちで検索避けしているだけですんで、とてもオープンに開いています。
ムーンライト投稿分に至っては検索避けされてませんしね。(ムーンライト使う時悩んで妥協した部分)

最初から「君のエロ小説が必要なんだ!」という目的で来ている方なら、読者だろうが研究者だろうがお好きにどうぞ。
むしろ私の文章がAI君の教師になるみたいな案件なら、楽しいからどんどんやってほしい(☝ ՞ਊ ՞)☝
ていうか既にpixiv運営は投稿小説のテキストデータ使った解析してるよね?(pixiv使うか悩んでた理由の一つ。研究者よりpixivという営利企業の方が信用ならないと思ってるので)

以下この件で思ったことをつーらつらと。

正直今回の件、どっちにも認識不足の落ち度があった50:50な案件だと思うんだけど、100:0で一方的な加害者・被害者を決めようと躍起になってる人が多くて揉めてるんでしょうね( ›´ω`‹ )

学問村のすみっこにも足を置いている腐女子としては、学問村のことってお外にはほとんど知られてないんだなあと実感しました。
あれ論文って呼ばれてるけど、学術論文(ちゃんと結論まで出てて査読されたもの)ではなく、学会の口頭発表用の予稿(研究予定や途中経過の報告も許されてて査読も何もない)だから、発表の時に教室にいるせいぜい数十〜百人くらいの前でお話しして、それが終わればほとんど誰からも参照されないような代物なんだよね。
質疑応答という名のファイティングタイムで、有害・猥褻の言葉の定義あたりからサンプルの妥当性までボッコボコにされて終わりなアレよ。
(今回のあれは出来が悪すぎてボコボコにされて消し炭しか残らなさそう)
それが今ここまでバズってしまったのは、あれをtwitter上で必要以上に騒ぎ立てたオタク側の自爆的な面もあるかなって。

あと一つ言えるのは「同好の士しか見ていない」という認識は、「身内しか見ていない」と思ってバイト先でのヤンチャをtwitterに書き込む男の子と同レベルなんじゃ?ってこと。
「嫌な人は見ないで」という注意書きは、すなわち「見たい人は見ていい」という意味でしかなく、その「見たい人」が「同士」であるか「好奇の野次馬」かはコントロールできていないのです。
まあ、匿名化されてて気付いてないだけで、ネットに上げた小説もブログもツイッターも、誰かに何かしら使われてると思って間違いない( ›´ω`‹ )
ビッグデータなんてもう何年も前から言われてるじゃん:;(∩´﹏`∩);:
ネット監視社会ディストピアはもう始まっているのじゃ…。

この事件の落とし所は果たしてどこにいくんでしょうね。
大学・学会側は倫理規定を見直しますと下手に出る?
それとも、見えるところに出てた著作物は著作物だバカヤローと強気に出るんでしょうか。

ちなみに私の書く攻め(主に真嶋さんやアラタ)は後者のような考え方をするデリカシー0男です。
「あんなところに堂々と置いてあったじゃないか。なぜ今更恥ずかしがるんだ」と真顔で首を傾げます。
それでね、もう思い切って告白してしまうと、これはかなり素の私の思考とも近いんですよね。
気を抜くと「そんなに恥ずかしいなら最初からもっと隠しとけばよかったね」って真顔で言いかねないクズ人間が私。
その後「そうだね、恥ずかしいよね」って繕えるだけの社会性はあるけど、本当はクズ。

こんなダメな人間でも、ヒトの感情をテーマにした恋愛小説が書けてるのは、「普通の人の思考」を想像する力が残っているからなのかなあ。
真嶋さんとかアラタとか、本当に本当に書きやすいキャラです。
もちろん思考内容や性格は私とは違いますけど、思考回路の基板は私と同じ型を使っていて、マイコンの中身が違う感じ。
そして受けは、私と対極にある「普通の社会的生き物」を、私の学習経験から「人間ってこんな感じ?」って再構築したもの。
よく作者の受けへの自己投影が嫌われるけど、私の場合受けへの自己投影は不可なのです(┌`з´)┌
心理描写が細かいと感じられるなら、それは私が私自身に「人の心とはこういうものなんだよ」と説得しようとした文章だから。

それにしても、真嶋さんやアラタは読者の方から比較的人気のあるキャラなんですけど、現実を見れば「人の心がない」とこれだけ炎上するんだから、現実って生きにくいですよね。
私も日々矯正しながら生きています( ›´ω`‹ )
企業によって発表された商業作品を批判的に分析しようと計画して、結局企業からの反発を予測してやめた過去もあるので、炎上一歩前で引き返すだけの社会性は持っているんだと思います。

それにしても、アマチュアの創作物が研究に寄与するとして引用されるなら、それってすごい価値ある創作物!
私もせめてBL小説が読みたくて来てる方を楽しませる価値くらいは提供したい。
読者の方の期待ハズレになる話や展開を出してしまうことの方がよっぽど憂慮すべき事態じゃ( p′︵‵。)